十字架への道 受難節の黙想と祈り

  • 小泉健著 ◆ 日本キリスト教団出版局
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◆ 小泉健著
◆ 日本キリスト教団出版局

■ 今年は二月二六日に灰の水曜日を迎え、四月一一日までレント(受難節)を過ごす。主イエス・キリストの十字架への道のりとそのご受難を想い起こしつつ悔い改めと祈りを持って過ごしたい。しかしそのように願いつつも慌ただしい日々の中で、四十日間の受難節をどのように祈りつつ過ごしたら良いか迷うことも少なくないのではないだろうか。そのような私たちにとって、本書は、み言葉に聴き、み言葉を思い巡らして(黙想して)、祈りつつ受難節の一日一日を過ごすための良い導き手となるだろう。見開き二頁が一日分であり、左には聖書のみ言葉と著者の短い黙想があり、右の頁には、多くの信仰の先達の祈りが載せられている。著者は「受難節を過ごすにあたって、なによりも祈ることに時間と心を用いたい」と記している。日々の営みをひととき休めて、見開き二頁に目を通して祈り、再び日々の営みへと戻っていく。そのようにして私たちのために受難の道を歩まれ、十字架で死なれたキリストに目を向けつつ受難節を過ごしたいと願う。

(2020年2月、伝道師 川嶋章弘)

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